現在多くの女性が派遣として仕事をしていますが、みなさんは「派遣スタッフは、育休や有給を取るなんて無理」だと思っていませんか?
実は条件を満たすことで育児やプライベートと両立しながら派遣として働くことは可能です。今回はそんな福利厚生がどうしたら受けられるのか?派遣における福利厚生についてご紹介したいと思います。
派遣で育児休暇を取る方法
派遣における育児休暇制度は国が定めた条件を満たすことでだれでも受けることができます。育休が申請できる条件は以下の3点です。
条件1:同じ会社で1年以上継続して働いていること
まず、第一に仕事や職場を紹介してくれる派遣元企業と「1年以上/週2日以上」の雇用契約があることがポイントです。まずは自分にあった派遣元企業を見つけてみましょう。
条件2:子どもが1歳になっても、引き続き雇用され続けるか
次にポイントとなるのが、子どもの1歳の誕生日です。子どもが1歳を超えても引き続き働く意思があるか?が育休申請の際に問われることとなります。子どもが1歳になるまでに契約期間が終了し、更新の予定もない人は育休を取得することができません。
条件3:子どもの2歳を過ぎても雇用され続けるか
契約期間が子どもの2歳の誕生日の前々日までに終了する場合は「子育てをしながら働く意思がない」とみなされ、育児休暇を取得することができません。
いかがでしたか?育児休暇を申請する際には子どもが2歳になっても雇用契約を結び、国へ働く意思を示す必要があります。以上の3つを満たしていれば育休を取得できる可能性は高いでしょう。詳細はそれぞれの派遣元企業によって若干違いがあるので確認が必要です。
派遣で有給を取る方法
同様に派遣における有給も国から労働基準法として保障されています。法律によって定められているので、申請した場合、企業は基本的に断ることができません。申請できる条件としては大きく分けて以下の2点です。
同じ派遣元で6ヶ月間継続して勤務していること
働き始めてすぐに有給を取ることはできません。有給申請には雇用契約を結んだ日から6カ月以上勤務しているかがポイントとなります。
全労働日の8割以上の日数で出勤していること
もう一つのポイントは全労働日の8割以上の出勤していることです。週計算で5.6日は出勤しないと申請できない計算になります。
以上の2点を満たすことで、だいたい6カ月で10日の有給休暇を取得することができます。
上手く円満に育休・有給を取ろう
いかがでしたか?派遣であっても正社員同様に育休や有給といった福利厚生は権利として受けることができます。
ただし、受けられるからといって当然のように申請するのはオススメしません。申請する際には派遣元・派遣先の企業に事前に余裕を持って日にちと日数を申請するようにしましょう。また、「休んでも、またこの会社に復帰してほしい」と思われるように普段しっかりと働き、信頼を得ることも大切です。
制度を上手く活用し、リフレッシュしながら派遣の仕事を頑張ってください。