正社員だけのものじゃない。派遣社員の有給休暇・長期休暇の取り方とは?

 夏が近づくとやはり「夏休み」を考えてしまう人は多いのではないでしょうか。しかし社会人で会社で働いている人は計画を立てるのも少し難しいですよね。計画を立てるにもまずは休暇を取らなければいけませんよね。働いている会社や働き方によっても休暇の取り方や有給休暇の仕組みも異なります。
また、日本の文化として外国と比べても有給休暇を取得しづらいという環境があることも事実です。和を重んじる文化や国民性から、なかなか有給休暇を申請しづらい…という人も多いと思います。特に、立場の弱い派遣社員の方はそういった傾向にあるようです。ここでは、派遣の有給休暇の仕組みや休暇の取り方についてご紹介します。

有給休暇の仕組み

 有給休暇は正社員でなくてももらえるものではありますが、だれでもすぐにもらえるというわけではありません。有給休暇をもらえるようになるためには6ヶ月勤務を継続し、かつ、全労働日の8割以上出勤していることが必要になります。この条件さえ満たしていれば派遣社員でも有給休暇をもらうことができます。ですので、4月から働き始めた人がその年の有給休暇を使って夏休みをもらうことはできません。この場合は10月にならなければ有給休暇が付与されないので注意です。
 派遣社員の有給休暇の日数は、派遣先の企業ではなく、派遣会社によって異なります。ですので休暇を申請する際も派遣会社に申請することになるのです。また、有給休暇ということは賃金が発生するわけですが、その計算方法は時給と契約されている労働時間によって計算されます。

有給休暇の取り方

 有給休暇は労働者が自由に取得できるものですが、実際に休暇を取得する際には派遣先の業務のことも考慮に入れる必要があります。派遣社員の場合は先ほど説明した通り、その申請は派遣会社に対して行います。しかし、当然休むことで派遣先の業務に対して支障をきたす可能性があるので繁忙期を避けるなど、若干の時期調整をしたほうが良いでしょう。これは完全にマナーの問題でありますが、働きやすい環境を作るためにも心がけておきましょう。

まとめ

 派遣社員の方も仕事の疲れを忘れるためにも長期休暇をとることができます。しっかりとその仕組みを理解することでよりよいワークライフバランスを実現することができます。しかし取得する際にもマナーが大切です。取得する権利はありますが、その権利を乱用するのではなく、マナーを大切に行使することでよりよい長期休暇を実現していきましょう。