小学校の頃など、手を挙げて発言したりすると、好評価になったり、通信簿によく書かれたりしました。また、ホームルームなどの授業でも自分の意見をいったり、文化祭や体育祭などでリーダーシップをとったり、班長や委員会などに積極的に参加して、自分の主張、我を通すことはよきものとされてきましたよね。
しかし、大人になると、そうでもありません。上下関係や部下と上司、正社員やバイト、派遣などの立場が存在し、意見を言うのは重役か幹部、下の者が上の者に意見を言うなんてことは、表面的にはどんどんしようと公言されるが、実際にすると変な空気になるもの。無礼講などとう飲み会でも、上司の悪口を言ったりしたら、クビになる危険性が高くなるというおかしな世界。これぞ本音と建前の日本社会なのです。
海外の日本ガイドみたいになってしまいましたが、実際のところもそうで、会社には立場というものがあって、会社に貢献しているものが偉く、下の者が上の者に意見を言うのはタイミングや、頻度、空気を読む力が要求されます。
派遣の雇用形態で、会社の事に関して、意見を通すことは実際にはかなり不可能です。
派遣はいわば、よその会社の助っ人的立場、実務をこなして貢献する、一定期間だけ穴埋めをするというのが基本的なミッションです。会社全体をかえるような意見を言うのは正社員でも幹部クラスであるのが実情です。派遣で意見を通そうとすると、まわりから反感を買う可能性が高くなります。
例えば、アルバイトをしていた人ならわかると思いますが、何年もバイトリーダーとしてやってきた人間が、バイト初日の若者に一日でバイトの規則を変えられたり、どんどん社員に意見を通していたりしたら、どう思いますか?こんなことはあったら、いじめやハブりなどが起こり、退社に追い込むような事態が出てきます。
派遣も一緒で、意見だけを通そうとして、周りの人たちの立場を、気を使わないでやっていたら反感を買います。これは仕事において大概あてはまり、政治やスポーツの世界でも、仲良くなれとまで言いませんが、人間関係を構築してからでないと、個人事業ならまだしも、チーム単位でやっている会社などでは、ある程度、人間関係を構築してからでないと、物事はすんなり通ったりしないものです。意見を言うのはいいのですが、ある程度、業務をこなして信頼を得てからしてみてはどうでしょう。であれば、採用される可能性は十分あります。